昭和唐織

先日久々に登場した弊社のお宝打掛を紹介します。

紹介って⁈  さぞかし大した打掛なんでしょうね(笑)

確かに、大した打掛です。

今日では殆ど見ることもない日本の織機で作成する手機の技術、日本文化の継承を含めた

時代を超えた打掛。その名も「昭和唐織」。大胆にも名前までアーティスティックですね♪

まず柄行が、江戸期に最も完成されたと言われる友禅文様で「赤地熨斗模様友禅振袖」で

これは絵羽模様(一枚の絵の柄)になっております。

それを機織の手法で再現するという高度なテクニックに挑戦、

しかも経糸に地織の緯糸を濡貫という一本一本糸を水に濡らしながら織っていくという技で、

後世に誇りをもって残せる価値の高い唐織を、昭和の匠たちが魂と技を注ぎ込み完成させた逸品です。

令和の時代になりお初に見るタイミングだったのですが、

令和の時代でも群を抜いてオーラが漂っていました。

改めて、やっぱりすごい!と感動しました。

ご試着された令和の花嫁様にも伝わったのか、急に立姿に花嫁の自覚と誇りを感じました。

私までもが喜びと緊張感でいっぱいになりました。

時代を越えた「昭和唐織」が芸術の域に達してるように思ったのは初めてかもしれませんが、

なんだかワクワクしてきた感じで、とても嬉しく思います。

ブライダルアサヒ  元木美智子